10周年

2021-03-22

気づいたら、10周年を迎えていました。

これまで、「9周年が節目」と目標を設定していて、その日に向けて、いろいろと準備していた矢先に、新型コロナウィルス騒動が始まったのでした。会社を設立してからずっと、「○周年記念パーティー」とかできる会社を羨ましいなと思っていたんです。記念品を作ったり、パーティーをしたりするのって、それなりに費用が掛かるではないですか。それを、会社の経費でできるなんて。それこそ、最初の5年くらいは、超赤字でしたから、そんな余裕は全く無くて・・・
それが、だんだん受注も安定するようになってきて「よし、9周年はできそうだ!Q-GARDENで9周年。良いじゃないか!」って、すごく嬉しかったのです。

当初、3月7日をそのパーティーの日にしようと、前年の年末あたりから準備を始めました。そうしたら、2月頃から「武漢発の謎のウィルス」というものが流行り始め(今、調べてみたら、「COVID-19」という共通名称がつけられたのは、2月11日のことでしたね)、世界の各都市ではロックダウンが始まり、日本も、いつ「緊急事態宣言が出るのか?」という空気の中で、3月7日の予定は延期とさせていただきました。

その後、多くの仕事と同様に、スケジュールを立てては変更するというようなことをくり返して、ようやく7月4日に、こぢんまりとした会を開催し、関係者の方々へ記念品をお配りすることができたのでした。
これで、「終始一貫」。
一区切りついたという気持ちで、ものすごく納得していて、気づいたら、今年の10周年の日は、普通の通過点となっていたのでした。

さて、ときどき話していることですが、独立した当初は、「一人の職人としてずっとやっていければいい」と考えていました。会社組織なんて作るのは面倒だと。しかし、内閣府の「グッドライフアワード」に応募して、助成をしていただけることになったのをきっかけに、周囲に流されるように株式会社を設立することになったのでした。

せっかく会社を設立するからには、「3K」ともいえるこの業界特有の習慣は無い会社にしたいとか、女性も働きやすい職場にしたいなど、色々と考えるのが、まあ、人情というものです。そこでまず、就業規則をきちんと作ろうと、社労士さんに相談しました。そして、何度か打ち合わせを重ねていくのですが、国の規定に則って規則を作ろうとすると、どうしても「雇用主」よりも「従業員」の方が権利が強いような気がして、納得がいかない。あと、これは会社を経営されている方ならご存じのことですが、役員報酬って、期の途中で変更したりできないし、役員のボーナスって、経費として認められないんですよ。
普通、儲かったら、社長がいちばんお金をもらると思いますよね?違うんですよ。そんなことも、それまで知らなかったし。
その疑問を社労士さんに尋ねたら、「当然ですよ。会社は社長ものではなく、社長は、会社に雇われているんですから。勝手なことはできないんです。」と言われました。

「ええーー!」って思いましたね。でも、今さら後に引けないし・・・

今は、株式会社にして良かったと思っています。
例えば、赤字でも仕事を続けていくことができます。個人事業主で赤字だったら、生活していけないですよね?でも、会社なら銀行から融資を受けて、赤字でも活動を続けることができるのです。それによって、目先の利益ばかりを追求しなくても良くなるので、例えば、大きなプロジェクトなど、竣工までの期間が長いものや、今後に役立つ視察などに時間を割くことができるようになります。
また、会社組織をしっかりつくることで、社長がいなくなった後でも、その仕事を続けることができます。これは大きい。特に植栽にまつわる仕事は、未来永劫、責任が伴ってきますから。

気づいたら、10周年の日は、いつもと変わらない忙しい一日でした。これからもずっとそんな日々が続けられますように。

まずは、これまでの皆さまのご愛顧に感謝いたします。
そして、今後とも、よろしくお願いいたします。

株式会社Q-GARDEN
代表取締役 小島理恵

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