世田谷区 都市部のマンションでも活躍するアーボリカルチャー

 都心でマンション生活を送る上で重要なのが共用エリア、その中でも建物の外観以外にマンションの印象に影響するのが敷地の植栽です。マンション敷地内の植栽がきちんと管理されていると、入居者・訪問者ともにマンションに対する印象がプラスになりますが、逆に荒れ果てているとマイナスな印象になります。最近では植栽管理がマンション資産にも少なからず影響してきます。さらには、近隣のコミュニティ形成にも影響を与えることになります。

 特に、高度成長期に建設されたマンションや、個人宅や神社寺院の庭、あるいは街路樹や公園などの樹木が大木化しています。戦後植えた木が数十年経って大きく育ち、枝葉が伸びすぎて周囲が日陰になったり、電線に絡んだりするケースが多発しています。また、樹木が弱って病害虫で枯れて、放置されるケースも多くなっています。それらの樹木が突然倒れたり、大きな枝が折れて落ちたりすると、周囲の建物や人にどんな被害を与えてしまうかわかりません。所有者には賠償請求される恐れもあります。これまでは高所作業車のカーゴに人が乗り込み、樹木を上から小刻みに伐るなどの方策が取られてきました。

 Q-GARDENのお客様である世田谷区の成城にあるマンションでも、同様の悩みを抱えていらっしゃいました。こちらは、約15年前に竣工したハイセンスな分譲マンションで、「歳月を経たサクラ並木や、家々を包む生垣の緑が街全体に優しい潤いを添える」という価値を提供することが特徴であるとしています。しかし、マンション前に植わっているケヤキ、サクラが大きくなりすぎてしまい、高圧電線に絡む恐れがでてきました。しかも、その樹木が植わっている道路はバス通りで日中通行止めができないため、大型の高所作業車を使用しての作業が困難です。

 一方で、重機が入れない場所でも活躍できるのが人による特殊剪定です。ツリークライミングの方法で専用の道具を使用して木に登り、少しずつ枝を切り落としながら剪定していく。切り落とす方法も周りの状況に合わせ、ロープや滑車を駆使した多様な技術があります。現場の状況は多種多様ですので、一歩間違うと事故につながりかねません。最大の特徴は確実なロープワーク技術であり、安全に作業をするために発達してきました。

 実際に、2018年9月の記録的な台風の日に、お客様のマンションではありませんが、お隣のマンションで敷地内の高木を剪定しそびれていたために、暴風雨により大きな丸太のような枝が落下し、あわや大惨事になるところでした。


 

 都市部では建物や電線、周辺の道路環境といった様々な要因によって、適切な管理をしたくてもできない樹木が多くあります。人が生活するエリアにおける伐採や剪定は、どうすればいいのか分からない、どこに頼めばいいのか分からない、などの悩みを抱えるケースが少なくありません。一般的な造園会社では対応できない難しいケースでも、Q-GARDENでは、欧米で確立された「アーボリスト」といわれる特殊な技術を身につけたプロフェッショナルな技術を駆使して解決していきます。

 高度な技術を駆使すれば、適切な費用とメンテナンスで美しい景観を維持することが可能です。そして、近年多発している自然災害を受けた場合にも、二次災害の予防になります。生育環境や樹種によっては、必ずしも毎年の剪定が必要ないものもあるので、1〜3年単位で計画を立てるようにするとよいでしょう。

 Q-GARDENでは、環境配慮の観点でも極力重機は使用せず、アーボリカルチャーの技術を活用し、都市部の特殊な環境でも、安全に効率よく剪定・伐採作業含めたトータルな管理(Garden Curation)を行っています。

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