港区 レストラン・ガーデンテラス「六本木テラス フィリップ・ミル」
東京・六本木のランドマーク「東京ミッドタウン」内にある、贅沢なフレンチ・ビストロのレストラン植栽のデザインと年間管理(ガーデンケア)を手掛けています。以前ここには、同じ(株)ひらまつが運営するレストラン「Botanica」がありました。2008年から、Q-GARDENはBotanicaの緑地管理を任されていました。2017年にフィリップ・ミル氏のレストランへ移行するにあたり、テラスのガーデンも全面的にリニューアルすることになり、Q-GARDENが新たなコンセプトでデザインしました。
「六本木テラス フィリップ・ミル」は、フランス料理界で現在最も注目を集めるフィリップ・ミル氏による、日本初出店のレストラン。 “優雅なシャンパーニュサロン”をコンセプトに料理とシャンパーニュの幅広い楽しみ方を提供しています。フィリップ氏は、フランスのシャンパーニュ地方の若手ホープ。シンプルモダンの高級な料理を引き立てるために、テラスには贅沢なガーデン空間を演出します。
特徴は“ペレニアル”主体のガーデンであることです。従来のシンボルツリーのオリーブはそのまま残し、グラウンドは、“ダッチウエーブ”を意識したナチュラルな植栽デザインへ変化させました。オランダのガーデンデザイナーのPiet Oudolf(ピエト オウドルフ)氏のように、限りなく自然で野性味があり、枯れてからもなお美しい庭。今、世界中でこの“ニューペレニアル・ムーブメント(新多年草運動)”が広がりつつあります。今回のリニューアルでは、LOWメンテナンスで季節の移り変わりが感じられるよう、全体的な空間設計を心掛けました。新しいガーデンは、料理が映えるよう外の植物は控えめのトーンに揃えています。その後、季節ごとに自然に色が入れ替わるような植栽計画のもとで多年草が植え込まれています。春はピンクから紫へ、夏はオレンジ、秋はボルドー、冬は白といった色彩の移り変わりを楽しめます。
リニューアル工事に伴い、「菜園を拡大し、それを実際に料理に使う」ということも、新しいガーデンのコンセプトのひとつにありました。フランス式家庭菜園“ポタジェ”のような、ハーブや野菜などを一緒に整形して植えたプラントエリアを増やしました。虫除け効果のあるラベンダーやチャイブを、野菜の周りを縁取りながら植えています。ここで作られたものを実際の料理に積極的に活用することで、まさに、目でも舌でも楽しめるポタジェガーデンになりました。
季節ごとに変化する植栽と芝生、無農薬栽培による菜園の病害虫予防など、定期的なケアは欠かせません。お客様に喜んで景色や無農薬野菜を提供するためにも、年間を通じて、毎週Q-GARDENのスタッフが、オーガニックなメンテナンスを行っています。