【開催報告】ガーデンキュレーター即戦力キャンプ・2023年冬

2023-08-02

1月21日・22日の2日間にわたり、ガーデンキュレーター即戦力キャンプを開催しました。

緑に関する現場での仕事の実務経験3年以上ある方を対象に、弊社が主催する「ガーデンキュレーター」を養成するための講座です。2023年・冬のキャンプでは、卒業生含めた14名が受講エントリー。その中から初の登録ガーデンキュレーターが5名誕生しました。

今回も、千葉県君津市の内山緑地建設(株)さんに君津グリーンセンターの場所を提供していただき、講義と屋外ワークショップを組み合わせた合宿プロフラムを実施しました。

一日目は、座学メイン。本キャンプでテキストとして使用している『造園植栽術』著者であり、本キャンプ塾長の山本紀久先生の講義では、長野県での事例を紹介していただきました。

午後は、特別講師として大橋尚美先生(株式会社戸田芳樹風景計画)をお招きして、1時間半ほど講義を企画しました。大橋先生は、現在、横浜ガーデンネックレス里山ガーデンなどのデザイン・監修をされています。その植栽設計・設計監理の実例を紹介しながらの草花の設計・監理についてお話いただいたことで、山本先生の技術を現場に落とし込むランドスケープづくりを、受講者が具体的にイメージすることができたようです。

役所や生産農家さんなど、様々な人とのやり取りのノウハウがとても参考になったという受講者の声もありました。現場や役所とのコミュニケーションに関して、公共の仕事でありながらも臨機応変に柔軟な対応するコツを知る良い機会にもなりました。

二日目は、屋外でのワークショップです。「カイヅカイブキ」の剪定実習を行いました。カイズカイブキはその緑の美しさを保つために、適宜、整枝を行うことが大事です。受講者全員で、「刈込み」「枝抜き」「大枝透かし」という3つのタイプの剪定方法を実践しました。

このカイズカイブキもそうですが、剪定枝を処分するには費用もかかり、同時に環境的にも好ましくありません。それを叶える方法として考え出されたのが「バイオネスト」です。

剪定して出た枝を太いものから順番に、鳥の巣をつくるように丸く編みこむように組んでいきます。

場内で処分できて、それが堆肥になれば一石二鳥です。内山緑地建設さんの敷地内には、前回のワークショップで製作したバイオネストがあります。

さて、最後の講義は、マンションのガーデンキュレーション業務の実例をあげながら、弊社小島代表によるガーデンキュレーターの役割について。より具体的なキュレーター業務についてシェアしました。

過去の開催内容と比べて、今回は様々な立場の方のお話、そしてより具体的な監理のことを受講者の皆様と共有し、意見交換できたと思います。そして、今後のガーデンキュレーターとしての様々な事案を話し合い、活躍の可能性を実感できる会となりました。

キャンプは引き続き開催する予定です。ぜひご自身の知識と技術を深め、具現化していくネットワークづくりに活用してください。

カテゴリー: EVENT, EDUCATION
お問い合せ