世田谷区 T様邸 ガーデンリニューアル “ウッドデッキで愉しむ小さな庭”

“ウッドデッキで愉しむ小さな庭”

東京・世田谷区にある個人邸。住宅兼オフィスの邸宅のガーデンリニューアルをご依頼いただきました。リビング前のガーデンと仕事部屋の前のガーデンを小さな庭空間へ。そして、新しいポストの設置工事などの施工プランをご提案しました。大きく2回に分けたリニューアル工事は、前半は梅雨の季節ということもあり、中断しながらの進行となりました。後半は、植栽の植え替えを中心に同年の冬に着工し、1年がかりで工事を行いました。

 

■リビング前のガーデンを、すっきりとした小さな庭空間に

リビングからの眺めを改善したい、という一番の課題がありました。リビングの窓からは、隣家が丸見えの状態でした。このような住宅街では、ご近所からの視線を気にすることのないお庭をつくりたい、と思うのは当然だと思います。オーナーのT様は家電関連のお仕事をされているため、エアコンの室外機が庭に多数設置されています。これらを植栽やフェンスで目隠しできるように、デザインプランを考えていきました。

リビングの正面の庭に1.9メートルの高さのフェンスと、くつろげるウッドデッキを施工しました。フェンスとデッキの素材は、日本国産スギが使われ、耐久性に優れた防腐処理材「エコアコールウッド」を採用。全体的なデザインが単調にならないように、フェンスの板の貼り方をランダムな間隔幅にするなど工夫しました。デッキの色はブルーグレイに、フェンスの色はチャコールグレイに、と違う色を選ぶことでメリハリが出ます。塗料は、アレルギーや環境にやさしい「リボス」という自然塗料を使用しています。

ウッドデッキは、飼っている2匹の犬をブラッシングするスペースでもあります。お庭に複数あるエアコンの室外機に犬が近づくと危険なため、フェンスを設置しました。T様のお仕事の関係で新しい室外機をいつでも置き替えできるように、簡単に移動できるフェンスが望ましいと考え、可動式のものをご提案しました。

植栽は、既存のGABION(蛇籠プランター)を活用しながら、日陰に強い植物を植栽するプランです。アナベルやクリスマスローズなどのメンテナンスの楽な植物を植栽しました。リビングからは、奥行きのあるウッドデッキの先に、これらの植栽を眺めることができます。こうして、広がりのあるプライベート空間が出来上がりました。

 

■生き生きと育つ植物を、仕事部屋から眺められるように

T様の仕事部屋の前の庭スペースにも、既存の縁側を外して、新たにウッドデッキを施工。室内の床と同じ高さに、花壇の位置までウッドデッキを広く敷き詰めることで、これまで悩まされてきた雑草問題を解消することができました。

既存の樹脂の長方形のプランターを置き、その周りをウッドで囲み、統一性をもたせました。この空間は西日が強く当たります。これまで植わっていたツツジやカイヅカイブキが非常に元気のない状態だったため、乾燥に強い植物を新たに植えました。オリーブやアガパンサスをそのまま活かし、新たにブルーパシフィックと目隠しを兼ねたフェイジョアなどを植栽。ブルーパシフィックは、下に伸びていく低木の常緑針葉樹です。道路に面した壁面に下垂しながら成長していくので、将来は壁面緑化として楽しむことができるでしょう。

 

■エントランスのリニューアルで、モダンな印象に

T様はご自宅を仕事場としているため、大きな郵便物を投函できるポストがほしいと常々思っていたそうです。T様ご自身で、スタンド型のかわいらしいキャラクターデザインのポストをご準備されていました。特殊な形のポストなのですが、設置する場所をつくるには若干大掛かりな工事を要しました。エントランス階段に隣接した地下1階(実際は玄関から階段で降りた地上階)の倉庫は、バイクを保管しているだけであまり利用されていません。その倉庫の道路に面したステンレスの扉を外し、木枠を立てながら窪んだスペースをつくり、そこにポストを設置しました。同時に、ステンレス製のインターフォンカバー兼表札をリニューアルすることで、エントランスがモダンな印象になりました。Q-GARDENは、このようなお客様の環境やご要望に合わせた様々な外構工事も対応しています。

約1年の期間を要しましたが、オーナーのT様のこだわりと弊社の工夫を凝らしたデザイン施工によって、リビングからの眺めがとても気持ちの良いものになりました。そして、これまで活用しきれなかったお庭が快適なプライベート空間に変化したことで、ご家族がお庭で過ごす時間が増えることを願っています。玄関先に設置したユニークなポストも、現在は邸宅のシンボルとなっています。

 

 

 

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