「100年マンション研究会」プロジェクト
マンションにいつまでも快適に暮らし、資産として将来にわたり継承するためのプロジェクト
主催: 伊藤忠アーバンコミュニティ株式会社
環境研究アドバイザー: 株式会社Q-GARDEN
Q-GARDENは、分譲マンションの再生リノベーションの取り組みとして発足したプロジェクトに参画しています。伊藤忠アーバンコミュニティ(株)が運営する「100年マンション研究会」に、2013年からアドバイザーとして活動に参加し、2018年度より顧問契約を交わしています。
マンション市場では、数年前まで新築が圧倒的なシェアをもっていました。しかし現在、中古マンションがとても注目されてきており、住宅市場のあり方が大きく変わりつつある中で、日本国内のマンションのストック戸数が増加傾向にあります。
現在の分譲マンションは居住面積を含む居住品質や耐久性が向上し、ファミリー世帯にとっても”終の棲家”という位置づけが強くなってきています。しかし、分譲マンションには2つの”高齢化問題“があります。ひとつは居住者の高齢化に伴う問題です。もともとマンションは、長く住むうちに建物・居住者ともに高齢化が進み、建て替えや大規模修繕などのハード面の対策だけでなく、高齢の居住者をどう支えていくのかも共同生活の課題となります。
「100年マンション研究会」は、建物を壊して土地売却清算するのでも、新たに建て替えるのでもなく、その価値を再生・向上させていくことで、100年先まで住む人の思いを遺す「100年マンション化」して、資産継承を実現する目的で活動しています。
建物修繕や専有部リフォームのハード面、また生活サポートのソフト面から100年先を見据えて、100年先までの長期修繕計画を作成することで資金の不安を解消し、長く住み続けられるマンションを目指します。リノベーションしながら同じマンション棟内に二世帯で住む、などのライフプランも実現できそうです。
伊藤忠アーバンコミュニティ内に「100年マンション研究室」が設置されており、各マンションの管理組合と、各分野の専門家である社外研究員や協力会社が、マンションの未来について様々な角度から研究を進めていきます。伊藤忠アーバンコミュニティが管理するマンションであれば、どのマンションの管理組合様でも、この100年マンション研究会に参加することが可能です。
Q-GARDENは、このプロジェクトの社外研究員として、“豊かな緑で、豊かな暮らしを”をテーマに、マンションの植栽など環境面の向上価値の再生プランを提案しています。住み心地・住みやすさは、マンションの建物自体や部屋だけでつくられるものではありません。将来の生態系の豊かさのためのオーガニックな手入れを実施しながら、①生育ステージ(1~30年目)、②植栽リノベーション(30年目)、③生態系成熟ステージ(~100年目)の大きく3段階をイメージした環境面の計画について、専門家の立場からノウハウを提供しています。