川崎市 S様邸 “景観に貢献するガーデン”
川崎市のS様に、弊社の「ガーデンで、景観に対しても貢献したい」という思いに共感していただきました。
丘の中腹に位置するS様のお宅は、ご覧のとおり、高低差のある土地形状ですが、この外観部分をリニューアルしたいということと、現在サツキが植えられている植栽部分をきれいにしたいということが最初のご要望でした。
擁壁部分をどう処理するか?ただでさえ高低差がある上に、道路の勾配もかなりあり、植栽部分をどう処理すれば、適度な高さで演出できるか?・・・私にとってはかなり難易度の高いご要望でした。
出した結論は、このような感じ。
もともと、土が少なく、植物にとって良い条件とは言えなかった植栽部分は、レンガを積んでレイズドベッドにすることで、土の量を確保しました。3つのエリアに分けて、高さを変えていくことで、道路勾配とのバランスを取っています。
既存のブロック部分は、レイズドベッドと同じベルギー製のレンガをタイル状にスライスしたものを張り、間地の部分には塗装をし、ステンレスワイヤーを張りました。ステンレスワイヤーには、様々な品種のクレマティスが絡んでいく予定です。
南側の庭からパティオにかけての部分もリニューアルしました。
ダイニングの正面に位置するパティオは、自然石貼りのテラスとし、その正面にレイズドベッドをしつらえることで、ダイニングからいつでも、お花が眺められるようにしました。
テラス部分には、ぬれ縁的なウッドデッキを残し、お部屋からの出入りのしやすさは確保しつつ、ベンチとしても使えるようなスペースとなっています。
玄関ポーチと勝手口をつなぐ部分は、日常的な使いやすさを追求しつつ、訪れた方々にも楽しんでいただけるような、坪庭的スペースとしました。