コンセプト
自然の摂理を象徴する「月」と
環境保全の象徴である里山の産物の「炭」
そして健康的な植物を表す緑の「葉」
これら三つの要素がバランスよくひとつになったガーデン。
それがQ-GARDENが理想とするガーデンです。
そして、それらを指揮するガーデンキュレーターとして、
幹となり枝となり繋がりながらコーディネートしていきます。
“オーガニックなガーデンをつくる”仕事を通して、
地域の景観や環境の向上にお役に立てれば幸いです。
Q-GARDENのロゴは、一本の木にみえるマークですが、
一番上の丸は「月」、左の丸は「炭」を表しています。
自然の摂理を象徴する「月」と、里山の産物である「炭」、そして植物を表す「葉」。
月・炭・葉が一体になって、ひとつになるという意味を表しています。
月 ~ 自然の摂理にしたがうこと
月の満ち欠けなどの宇宙の法則と、動植物の生育とが関連しているという理論に基づいて、より、効率的に、化学薬品などの力を借りずに農作業を行うことができる「バイオダイナミック農法」という考え方があります。
最近は、「バイオダイナミックガーデニング」という言葉も、イギリスなどで聞かれるようになってきました。これらの理論はヨーロッパ発祥のものであり、それぞれの地域で土壌や気候などに合わせた作業法を確立するには、とても時間のかかることなので、まだまだ発展途上の技術といえます。
しかし、世界中で地道に実践と研究を重ねる人がいて、少しずつではありますが、成果もあがってきています。
私たちもこの考え方を取り入れ、自然の摂理に従ってガーデン作業を行うことで、植物も昆虫もうまく共存する、オーガニックなガーデニングを目指したいと考えています。
炭 ~ 環境保全の大切さ
炭は、Q-GARDENの庭には欠かせないアイテム。植栽をする際の最も重要な作業である「土壌改良」には、炭と堆肥を必ず使用します。炭を土に炭を混ぜることで、通気性や水はけを適度に保ち、良質な微生物が棲みやすい環境を整えます。
炭をつくるときにできる木酢液も、Q-GARDENが必ず使用するアイテム。ガーデンの手入れの際に、漢方生薬などと一緒に散布することで、病害虫の予防に役立てています。
かつて、人々は、里山でクヌギやカシなどの広葉樹を育て、使いやすい太さになるよう手入れをし、ある程度の太さになると伐採し、炭や薪として利用していました。そのような作業の繰り返しによって、日本の里山独自の生態系が育まれ、豊かな自然環境が保たれてきました。
わたしたちは、本質的に、いま以上に豊かな緑の空間が増えることを願い、里山の共同プロジェクトなどを通じて、環境保全に取り組んでいます。
葉 ~ すべての庭をオーガニックに
Q-GARDENでは、独自に考案した「オーガニックガーデン5か条」に基づいて、庭づくりにかかわる仕事をしています。化学的な農薬や肥料を極力使わず、植物そのものの力を引き出す、美しいデザインのオーガニックな庭づくりです。
造園は、工事が終わればそれで終わりと考えられがちですが、お客様にとっては、その日から新たに庭のある暮らしがはじまります。
わたしたちは、庭が出来上がってから3年後、5年後のことも想像しながらデザインし、一緒に育てていく気持ちで、継続的なガーデンケアも大切であると考えています。
幹 ~ ガーデンの編集者という新たな役割
わたしたちは、日本で初めてのガーデンキュレーターです。
専門知識をもち、お客様と職人、植物や環境の間をとりもちながら、将来を見据えた理想的な庭をつくっていくための編集者のような役割が、これから重要になると考えています。
そのための次世代のガーデンを担う人材の育成にも取り組んでいます。