川崎市 Y様邸 ”蚊をよせつけない!?ガーデン”

2011年6月に施工したY様邸は、見晴らしのよい丘の上にあります。
今回は、西向きのガーデンと、1階ピロティーリのリニューアルを検討されていました。

建物の立地上、ガーデンの前には2m強のコンクリート壁があり、圧迫感を感じる空間になっていました。また、浄化槽や様々な排管が埋設されていて、植栽できるスペースは限られており、これまで何度かご自身で植物を買って植えてはみたものの、いつもうまくいかないとのことで、今回弊社にご依頼いただくくことになりました。

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     [AFTER]

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[BEFORE]


Y様からは、手入れがかからず、雑草や蚊がでないガーデンにしてほしい、とのご要望をいただきました。ピロティー部分は、ゴミや水が溜まりやすく、現在はデッドスペースになっているとのことでした。そこで、ガーデンの植栽のリニューアルと、ピロティーの有効を提案させていただきました。

ガーデンの植栽に関しては、「蚊が出ないこと」をメインテーマとし、思い切って、蚊を寄せ付けないハーブで植栽を構成することにしました。具体的には、ローズマリー・センティッドゼラニウム・レモングラスを下草として、ユーカリはメッシュフェンスの横に植栽しました。

今まで植物の育ちが悪かったということなので、今回は土壌改良を念入りに行いました。
圧迫感を与える要因だった壁の前に、メッシュフェンスを設置。高さを利用し、縦の空間を使えるようデザインにしました。メッシュフェンスには、カロライナジャスミンを這わせ、グリーンカーテンを作ることで、無機質なコンクリートの壁が、気持ちのよいスペースに変わりました。

P1060679.jpgグランド部分には、雑草除けの為、防草シートを使用。お忙しいY様ご夫妻の手間が軽くなるよう、土の部分にシートを敷き詰めることで、新しく植えた植物のすき間から雑草が生えるのを防ぎます。

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植物を植える箇所には切れこみをいれておきます。最後に砂利でマルチングをすることで、シートが持ち上がらず、自然な景観ができあがります。
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[AFTER]

 

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[BEFORE]

ピロティーは、ゴミが溜まらないように、また利用しやすいようウッドデッキをはりました。デッキ材には、国産杉の利用を提案している、(有)加藤木材の黒芯杉を使用。「木は栽培可能な資源である”エコ=マテリアル”であり、木を切り使うこと、そして切った後に植えることが大切」、という加藤木材さんの理念に共感したQ-GARDENでは、国産杉の利用を積極的に行っています。

デッキの上には、底面灌水装置のついたプランターに植えたヤマボウシを設置しました。プランターはキャスター付きなので、好きな場所に移動が可能です。今まではデッドスペースだったピロティーが、アウトドアリビングとして生まれかわりました。風が通るこのスペース、これからは、ご主人の昼寝場所となるようです。

環境、立地状況、ご要望を考慮し設計・施工したY様邸ガーデン、2日間で異なる空間が完成しました。

竣工の翌日には早速、ガーデンでバーベキューを楽しまれたY様ファミリー。「不思議なくらい蚊に刺されなかった!」と、蚊に悩まされることなく、バーベキューを堪能されたようでした。

これまで、蚊に刺されるのがイヤだから外に出なかった空間を、喜んで外に出たくなるような空間、また、ゴミや雨水がたまってデッドスペースとなってしまっていた空間を、昼寝のできるアウトドアリビングへとガーデンをリニューアルすることで、結果的に2つの部屋が増えたような結果となり、私達も嬉しく思っています。

「庭」とひとことで言っても、日照状況、土壌状態、周辺環境、また、地下には配管、枡なども多数あり、お客様のご希望の場所に、好きな植物を植えることができない場合も多々あります。

Q-GARDENとしては、お客様のご要望を最大限に叶える努力をしつつ、植物の特性を考え、デザインや植物選びを慎重に行い、お客さまにも、植物にも納得するプランニングを心がけております。

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